悦楽の鈍麻?
30代にもなると日々の感動は薄れてくる。
10代の頃は何をしても楽しかった。
生産性の無いゲームをしていても、友人とどうでもいいことを話していても楽しかった。
こういう時期に受験勉強に注力しろと言われても難しいのは当然である。
20代になって少しずつ「これは楽しいのか?」と自問することが増えてきた。
30代になると楽しいことはめっきり減ってしまった。
数少ない楽しみは旅行ぐらいなのである。
しかし旅行も人為的・人工的なもので、それがもたらす悦びが自分にとって真なるものかどうかは定かではなく、むしろ否定的に思える。
20代頃から、
「就職すればなんとかなる」
「金を稼げば何とかなる」
と思ってきたが、実際は何ともならなかった。
そもそも10代後半の頃にも「大学に入れば何とかなる」と考えていたが、その目論見が成就しない時点で気づくべきだったのかもしれない。
今の口癖は「何か面白いことない?」であるが、周りに問いかけてもポジティブな返事が返ってくることは少ない。
ということで年をとれば楽しいことは減っていくのかもしれない。
主観的な楽しみが殆ど見当たらないのであれば、客観的な利益を追い求めるのは自然なことなのだろう。
そういうわけで就職してから以降は、生きるために必要なのは金と能力だと考えているので、この二点を重視して生きている。
金に関しては、ポイ活やインデックス、クロス取引などをやって、
能力面では本業の勉強や大学で学んだ理科と数学を再学習して、新たにPythonなどのプログラミング学習も始めている。
金は稼ぐことはもちろん無駄にならない。
勉強に関しては、直接的に金に結び付けるのは中々難しいが、自分の能力の高まる感じがするのは悪く無い。
脳の筋トレみたいなものだろう。
大学の頃を含めて、嫌々勉強をやっていたが、今となっては自分にとってはかけがえのないものになっていると感じている。